【国産機械式時計の全盛時代到来?】メカニカル回帰のCITIZEN(シチズン)の新作を解説

CITIZEN

こんにちは、マッハです。

最近、時計業界ですごい話題となった新作発表があったようですね!

そうなんですよ!
「まさかここががこれを出すとは!」が正直な感想でした。

と言っても、あんまり詳しく見てないんですが(笑)
どんな新作なんですか?

結構大きな話題になってたのに・・・。
でしたら解説していきましょう!

まず今回大きな話題となったとのは、国産時計主要メーカーの1角であるCITIZENシチズン

そして2021年3月4日に発表されたその新作がこちら↓

新たな自社製機械式ムーブメントCaliber 0200を搭載した『The CITIZEN』メカニカルモデルを2021年8月発売

さらにこちらも↓

モダン・スポーティデザインの機械式時計ブランドとして『Series 8(シリーズエイト)』再始動

これらの発表の共通点は、シチズンの「機械式(メカニカル)への回帰」です。

同社はこれまで「EcoエコDriveドライブ」に代表されるソーラー(電波)時計に注力してきました。

それがここに来て大きな方向転換を匂わせる展開。

国産時計業界のビックプレイヤーの戦略転換は今後の時計市場の流れを大きく変えかねません。

この点に関して以前にこんなツイートをしました↓

上記にある通り、従来シチズンが強みとしていた低・中価格帯(定価:~20万)を「Eco-Drive(※ソーラー電波・GPS含む)」、高価格帯を機械式として棲み分けするのではないかと予想しております。

このあたりを踏まえ、本記事では“CITIZENのメカニカル新作発表の内容”をまとめておりますのでぜひ最後までご覧ください。

それでは宜しくお願いします。

本日の流れは以下のようになっています。

シチズン「メカニカル回帰」への序章か?

冒頭で述べた通り、今回の新作発表によりシチズンの「メカニカル回帰」の流れは濃厚となってきました。

では、具体的にどんな新作であったのか。

主に2つの大きな新作発表がありました。

それが

①『The CITIZENシチズン』メカニカルモデル
②機械式ブランド『Seriesシリーズ 8エイト

となりますので、以下それぞれ見ていきましょう。

The CITIZEN』の新作メカニカルの本気度がヤバイ

出典:https://citizen.jp/news/2021/20210304-4.html

まずは今回の新作発表の大本命とも言える「『The CITIZEN』のメカニカルモデル」。

これが大きな話題を呼んだのは、大きく3つの理由があると思います。

①”ラグスポ”のデザインを取り入れたこと
②2010年以来となる新型機械式ムーブメント
③新型ムーブメント「Cal.0200」の基準値の高さ

特に①と③の部分には自分含め、多くの人が驚きを隠せなかったのではないでしょうか。

ですので、ここを詳しく見ていきましょう。

“ラグスポ”デザイン

まずは画像を見ての通り、デザイン面では“ラグスポ”となっています。

“ラグスポ”とは「ラグジュアリースポーツウォッチ(モデル)」の略で、

高級感(ラグジュアリー)とスポーティさを兼ね備えた腕時計

引用:https://www.mitsukoshi.mistore.jp/ginza.html

のことを指します。

現代のトレンドの一つとなりつつあるこちらの「ラグスポ」のデザイン。

海外ブランドに目を向けると、世界三大時計ブランドである『パテック・フィリップ』・『ヴァシュロン・コンスタンタン』・『オーデマ・ピゲ』がそれぞれブランドアイコンとも言えるラグスポモデルを展開しています。

例)
・パテックフィリップ:ノーチラス
・ヴァシュロン・コンスタンタン:オーヴァーシーズ
・オーデマ・ピゲ:ロイヤルオーク


他にもラグスポで有名なのはスイスブランドであるMAURICEモーリス LACROIXラクロアAIKONアイコン

出典:https://www.amazon.co.jpより

モーリス・ラクロアの知名度を飛躍的にアップさせた人気シリーズとなります。

このように今回の「ザ・シチズン」や「Series 8」ともにラグスポのデザインを取り入れています。

出典:https://citizen.jp/news/2021/20210304-4.html

新作のメーカーの宣伝でもある通り、『力強さとシャープさを合わせもつ、先進性を表現する時計デザイン』となっています。

他にも、

ラグのない大胆な面構成のケース形状を採用し、ステンレス無垢素材を活かした粗目のヘアラインとミラーでシャープに仕上げました。特に装着時にケースとバンドが放つ閃光が存在感を創出しています。

とある通り、今までのザ・シチズンのシンプルな3針スタイルから大きなデザイン面での変更がありました。

ちなみに、秒針は6時上のスモールセコンドとなっています。

ダイヤルには『ザ・シチズン』のシンボルマークである「イーグルマーク」を配しています。

出典:https://citizen.jp/news/2021/20210304-4.html

旧型よりもこちらのイーグルマークの方がすっきりして、ブランドとしての高級感が増した印象です。

新型ムーブメント「Cal.0200」の基準の高さ

そしてデザイン面だけではなく、そのムーブメントにも注目です。

まずは基本スペックとしては以下の通り。

自動巻き+手巻き
精度:平均日差-3~+5秒
駆動時間約60時間(最大巻上時)
振動数:28,800回/時
石数:26石

となっています。

驚くべきことにこの「Cal.0200」は、スイスの『クロノメーター規格(ISO3159)』を超える時間精度である”平均日差-3~+5秒”を実現しているのです。

ちなみにこちらのモデルは、シチズン内でバンド取り付け前の完成時計状態で全数17日間に及ぶ厳しい自社検査を行うとのこと。

てんぷには、経時変化や衝撃に強く、高い時間精度とその長期持続性に適したフリースプラング方式を採用。

出典:https://citizen.jp/news/2021/20210304-4.html

さらに歯車の連なりが美しくみえるレイアウトや、部品の仕上げにこだわっており、ムーブメント全体の審美性を高めています。

このように、高精度と美しさを兼ね備えた「世界基準のムーブメント」を久々のメカニカルで発表してしまったわけです。

これに時計業界が驚かないはずがないのです。

価格・スペック・保証など

その他の価格・スペック・保証などは以下の通り。

ステンレスバンドの「ブラック」「ネイビー」のカラー。

出典:https://citizen.jp/news/2021/20210304-4.html

価格はそれぞれ

税込価格:605,000

従来のソーラーのザ・シチズンと比べると価格設定は高めになっていますが、外装やムーブメントのスペックを踏まえれば妥当なのではないでしょうか。

そして“保証”に関しては、「MY CITIZEN オーナーズクラブ」に登録することで”5年保証”となっています。

ソーラーモデルに関しては10年保証でしたが、本作は5年。

さすがに機械式で10年保証とはいかないまでも、それでも他社と比較して長い保証期間であることは間違いなさそうです。

その他は以下の通り。

ブランド/商品名The CITIZEN /メカニカルモデル
商品番号NC0200-90E(特定店取扱いモデル)/NC0200-81L(特定店取扱いモデル)
発売日2021年8月予定
希望小売価格605,000円(税抜価格550,000円)
ケース / バンドステンレス
ガラスサファイアガラス(クラリティ・コーティング※3)
ケース径 / 厚み40.0mm / 10.9mm(設計値)
主な機能Cal.0200/自動巻き+手巻き/精度:平均日差-3~+5秒/駆動時間約60時間(最大巻上時)/振動数:28,800回/時 /石数:26石
■5気圧防水■シースルーバック■CAL.02規格検定合格証付
メーカー保証「 MY CITIZEN オーナーズクラブ」登録で5年
出典:https://citizen.jp/news/2021/20210304-4.html

機械式ブランド『Series 8(シリーズエイト)』も再始動

注目なのはザ・シチズンだけではありません。

今回の発表では、機能と実用性を兼ね備えたモダン・スポーティデザインの機械式時計ブランドとして『Series 8』を再始動しているのです。

出典:https://citizen.jp/news/2021/20210304-3.html

2008年に誕生した『シチズン シリーズエイト』ですが、2010年代後半に一度は生産終了となりました。(※公式発表が無いため正確な終了時期は不明)

その前身のデザインテーマである「引き算の美意識」を引き継ぎながら、2021年の新時代に相応しいデザインと機能性を兼ね備えたコレクションとして再始動するとのこと。

これらの大きな特徴としても

①ラグスポのデザイン
②耐磁性能を強化した「第2種耐磁」
③スリムなケースフォルム
(※ムーブメント厚み:約4.1mm)

があります。

ラインナップとしても以下の通り。

870Mechanical

出典:https://citizen.jp/news/2021/20210304-3.html
商品番号NA1004-87ENA1000-88ANA1005-17L
希望小売価格220,000円(税抜価格200,000円)220,000円(税抜価格200,000円)209,000円(税抜価格190,000円)

こちらの「870シリーズ」に搭載のムーブメント「Cal.0950」は、

  • 駆動時間:最大約50時間
  • 平均日差:-5秒~+10秒の精度
  • 強化耐磁性能(第2種耐磁)

を備えています。さらにケースサイズや厚みも

ケース径 / 厚み40.0mm / 10.9mm(設計値)

となっており、強化耐磁性能を備えながらもスリムな厚みとなっています。

830Mechanical

出典:https://citizen.jp/news/2021/20210304-3.html
商品番号NA1010-84XNA1015-81Z
希望小売価格198,000円(税抜価格180,000円)209,000円(税抜価格190,000円

こちらの「830シリーズ」は格子状の金属板と白蝶貝を組み合わせた文字盤が特徴的なモデル。

さらに、ケースをは八角形状に仕上げることでシャープなエッジと面の艶やかさが際立っています。

搭載されるムーブメントは「870」と同じく「Cal.0950」

ですので、

  • 駆動時間:最大約50時間
  • 平均日差:-5秒~+10秒の精度
  • 強化耐磁性能(第2種耐磁)

を備えています。

ケースのサイズも

ケース径 / 厚み40.0mm / 11.7mm(設計値)

となっています。

831Mechanical

出典:https://citizen.jp/news/2021/20210304-3.html
商品番号NB6010-81ENB6010-81ANB6012-18L
希望小売価格132,000円(税抜価格120,000円)132,000円(税抜価格120,000円)132,000円(税抜価格120,000円)

こちらの「831」シリーズも、先ほどの「830」と同じく、8角形状のケースデザインにシンプルな文字板を組み合わせたスタンダードモデルとなっています。

こちらのムーブメントは、上記の二つは異なる「Cal.9051」となっており、

  • 精度:平均日差-10~+20秒
  • 駆動時間:約42時間

となっています。

強化耐磁性能(第2種耐磁)は「Cal.0950」と同様に備わっています。

ケースサイズに関しては、

ケース径 / 厚み40.0mm / 10.0mm(設計値)

スタンダードなモデルだけあり、機械式では薄型でエレガントなサイズ感と言えるでしょう。

最後に

いかがでしたでしょうか。

今回の新作では、非常に魅力的な新作メカニカルの発表がありました。

そしてテーマは『メカニカル回帰』。

実はこのマッハ、以前にこの「『シチズン時計株式会社』の決算解説」でそのことを書いたことがありました。

それがこちらの記事↓

この記事の中で、僭越ながら決算を受けた感想として

”ソーラー偏重”はリスキー

ということを書かせて頂きました。(偉そうにすみません)

ざっくり理由をまとていきます。

現状のシチズンの「ウォッチ事業」は大きく

①完成ウォッチの販売
②ムーブメント(※時計の内部機構)販売

に分かれています。

①の「完成ウォッチの販売」については、強みとしているソーラー偏重のラインナップではスマートウォッチに取って代わられるのではないかというリスク。

それまで先進的であったソーラーの技術がより一層な先進的技術に取って代わられる、という時代の流れを予想したものでした。

さらに②の「ムーブメント(※時計の内部機構)販売」については、シチズン自身が決算報告書内で以下の危機感を共有していました。

ムーブメント事業においては、低価格帯を中心としたアナログクォーツ市場が減少傾向にあることや中国メーカーの台頭等に基因する競争環境の激化による単価下落の環境にあるため、数量減少及びシェア低下の危険性があります。

引用:https://www.citizen.co.jp/ir/manage_policy/risk.html

つまり、

・低価格帯のアナログクオーツ市場の減少
・中国メーカー等の台頭による競争激化

によって販売数量や単価が下落してしまう懸念です。

しかし一方で、機械式ムーブメントの需要は安定しているとのこと。

であれば、上記の記事で

シチズン自身がソーラークオーツを推し進めてきた中で、自社製品で使用されることが少ない機械式ムーブメントが販売できるのかは疑問が残るところではあります

(-略-)

ムーブメント事業との相乗効果を生むために、再び機械式時計へ力を入れるなどの方向転換が必要になってくるのかと思います。

と述べた通り、メカニカル(機械式)へ回帰の流れとなっています。

執筆当時、「恐らくこうなるんじゃないか」と思ってたことが当たった形となります。

もちろん「ソーラー式時計」という性質上、中価格帯まで非常に大きな存在感がある一方、高価格帯となると受け入れられづらい現状から考えると必然の流れだったのかもしれません。


今後シチズンがどこまで機械式のラインナップを増やしてくるかは、今回の新作の売れ行き次第かと思いますが、非常に楽しみな流れではあります。

ぜひとも時計業界の内側から注目していきたいです。

もし希望があれば「国産機械式時計の勢力図」みたいな記事を作ってみても面白いかもしれません。

では本日は以上になります。

普段はTwitterもしているので、ぜひ気軽にフォローや記事に関するコメントなどあれば気軽に連絡下さい!

以上、マッハでした!

関連記事

コメント

タイトルとURLをコピーしました