【現役販売員が語る】これだけは言いたい”時計屋あるある”

トレンド・時事

こんにちは、マッハです。

本日は、

Q.時計屋で働いてると気づく『あるある』について知りたい

この疑問について、普段現役の時計販売員をしている立場からお伝えします。

今回のテーマに関して以前にこんなツイートをしました↓

上記のツイートにある通り、普段販売員として店舗に立っていると、よく起こりがちなことがあります。

その気づきをここでは解説付きでまとめていきます。

ちなみに「電波時計はズレると自分での修正は困難」というテーマは専門的な内容になるので、また別の記事にまとめさせて頂きます。

では、始めていきましょう。

本日の流れは以下のようになっています。

海外の人の『Made in Japan』に対する信頼は絶大

まずはこれ。

皆さんは時計を買うときに「生産国」って気にされるでしょうか?

正直気にしていない人が多いんじゃないでしょうか。

実は海外の人ほど、この「生産国」を気にする人が多いのです。

今でこそコロナウイルスの感染拡大によってインバウンド需要が激減しているので、接客する機会は減りましたが、訪日外国人客の『Made in Japan』に対する信頼は絶大です。

少し前までは、旅行やビジネスで訪日した際に、自分用か現地の人へのお土産に時計を買っていくのですが、その時に時計の裏ブタに『Made in Japan』の文字が書いてあるかどうかを確認する方が多いです。

その最大の理由は、それが品質への信頼の証だからです。

一部の国の人の中には、自国生産した製品を信頼していない人もいます。
なぜなら、自国でコピー品が出回っていたり、低品質の可能性があるためとのこと。

それとは対照的に印象的だったのは、海外の人(欧米系?)がお土産に日本製品を買おうとした際に言っていたのは、

「日本製は本当にすごい!だって壊れないんでしょ?」

とのこと。

いや、さすがに壊れるときもありますが(笑)

むしろ日本人は高品質の製品に慣れ過ぎて、

「このご時世、すぐ壊れる劣悪な商品なんて無いでしょ?」

と生産国はほとんど気にしませんが、海外の方にとっては自国で玉石混交の品質の製品が出回っているために重要な問題。

もちろん、日本に来た”記念”という意味合いもあるでしょうが。

しかしながら、海外の人にとっての『Made in Japan』は、日本人の私たちが思っている以上に信頼の証として価値があると言えるのです。

日本人の『SEIKO』に対する信頼は絶大

続いての時計屋あるあるの二つ目としては、日本人の『SEIKO(セイコー)』に対する信頼度の高さです。

「日本の時計」といえば「SEIKO」

こんな図式がある方も多いのではないでしょうか。

そして『グランドセイコー』などから見て取れる通り、現状の国産メーカーの中で最もブランド力があるメーカーは”SEIKO”でしょう。

・成人祝い
・結納返し
・記念日の贈り物

そういった人生の節目とも言える時に選ばれるのはやはりSEIKOが多く、特に上の世代になればなるほど熱狂的なファンが多いように感じます。

この最大の理由の一つは、“SEIKOが築き上げてきた歴史”にあると思っています。

「SEIKO」は今年2021年で創業140周年を迎えますが、今日を迎えるまでに時計業界の歴史を作ってきた会社です。

以下に『セイコー腕時計の歴史』の中でも主要な出来事だけをピックアップしてみました。

1913年:国産初の腕時計『ローレル』の製造開始。
1956年:国産初の自動巻腕時計「オートマチック」発売
1960年:スイスのクロノメーター優秀級に匹敵する『グランドセイコー』を発売
1964年:東京オリンピック公式時計に採用
1965年:国産初のバイバーズウォッチを発売
1969年:世界初のクオーツ式腕時計「クオーツ アストロン」を発売
1988年:世界初の自動巻発電クオーツウオッチ「オートクオーツ」(後の『キネティック』)を発売
1999年:世界初のぜんまいで駆動・発電し、クオーツで制御する『スプリングドライブ』を発売
2012年:世界発GPSソーラーウォッチ「セイコーアストロン」を発売

(出典:https://www.seikowatches.com/jp-ja/special/heritage/

改めて書き並べてみると末恐ろしい会社です。

どれも輝かしい栄光の数々ですが、中でも『1969年:世界初のクオーツ式腕時計「クオーツ アストロン」を発売』は長い時計史の中でもトップクラスの大きな出来事で、それまでのスイスの機械式全盛時代の流れを大きく変えました。

もちろん上記以外にも挙げきれなかった数多くの歴史を築き上げてきました。

まさに『SEIKO』は業界を引っ張ってきた日本を代表するリーディングカンパニーとして、そこに誇り感じ、魅せられる人は多いのも納得でしょう。

時計に興味ある女性は少なめ

こちらは「時計に対する男女間の違い」がよく出ている項目としてピックアップ。

もちろん女性の中にも時計に興味のある人が増えてきているのは事実です。

例えば少し前に、InstagramなどのSNSで「#女子時計部」を付けて、自身の時計の写真を投稿する女性たちがネットで話題になりました↓

【WLN女子部】インスタ“#女子時計部”のハッシュタグで話題、女性の時計愛好家“kaoriさん”にあれこれ聞いてみた!

ただ、やはり全体的には時計に興味のある女性は少なめのようです。

ですので、例えば『ロレックス』や『オメガ』あたりのブランドでしたら聞いたことがある人も多いでしょうが、これが日本が誇る最高峰のブランドである『グランドセイコー』あたりになってくると若干怪しい。

こんな興味の度合いですので、自分がいかに時計好きで、マニアックな時計ブランドの話を女性の前で話したいという衝動に駆られたとしても避ける方が良いでしょう。

もし仮に、デートでそのような内容に関して小一時間熱弁しようものなら、途中でデートを放棄されても文句は言えません。

ですので、そもそも女性が興味が高くない以上、巷でよく謡われる『時計でモテる』は幻想なのかもしれません。

そして、この”興味の度合いの差”が男女間の価値観の違いを生んでしまう要因にもなります。

冒頭のツイートに以下のようなリプライを頂きました。

『時計に興味がない彼女や奥さんを連れて高級腕時計を購入すると、批判を受ける男性が多くなりがち』

男性がいくら高級時計の価値を説いても女性に理解されないのは、そもそもで興味の度合いがあまりにも乖離していることが要因の一つかと思います。

これは男性からすると、ダイヤモンドやカラーストーンをふんだんに使った宝石類(ジュエリー)に、女性が何十万・何百万掛ける理由が分からないのと同じ感覚なのでは?と言ったら怒られるでしょうか(^^;

特に「レディースの機械式時計」は人気低め

先程、「全体的に時計に興味がある女性は少なめ」という話をしましたが、その中でも特にレディースの機械式時計は人気が低いです。

時計市場におけるレディースの機械式時計のシェアはわずか数%

どれだけデザインが美しくても、

  • 使わなければ2日ほどで止まる
  • 1日で時間がズレる
  • 4~5年でオーバーホールが必要

などを煩わしく思うということでしょう。

どちらかというと「実用性重視」の姿勢が伺えます。

ですので好まれるのは「ソーラー」や「ソーラー電波」。
少なくとも「クオーツ」の電池式タイプ。

近年ではスマートウォッチなどを着けている女性も多く見受けられます。

時計としての役割に、

  • 時計心臓部から覗くテンプの動き
  • 裏ブタから見えるシースルーバック
  • ジリジリと有機的に動く時の刻み
  • 毎日時計を巻くことに湧く愛着

などに魅せられるといったロマンはあまり求めていないようです。

売上に困った時は「G-SHOCK」に頼りがち

これは時計屋で働いたことがある人なら納得していただけるはず。

改めて言うまでもないですが、カシオの展開するブランドG-SHOCK』は偉大です。

時計屋をしていると、どうしても日々の売上に浮き沈みがあります。

売上の高い日は良いのですが、低い日をどう乗り切るかは現場の死活問題。

そんな売上の悪い日でも「何とかG-SHOCKだけは売れた!」ということはよくあります。
何度時計屋を救ってきたことでしょう。

この「G-SHOCK」がどれだけすごいかを数字で説明すると、

2017年時点で世界累計出荷台数は発売開始35年で1億台を突破し、カジュアルウオッチ国内出荷台数ではNo.1なのです。(カシオ調べ)

出典:https://weekly.ascii.jp/elem/000/001/541/1541519/

そして累計1億本を突破したその2年後の2019年には「G-SHOCK(ショック)」の出荷数が初めて年間1000万本を突破したとのこと。

(参照:カシオGショック、初の1千万個 19年度出荷、商品の拡充が寄与

これは累計ではなく単年なので、その人気の勢いは留まるところ知りません。

特に限定モデルになると、発売前の予約の段階で埋まってしまうほど。
限定モデルが予約の段階で埋まるのは、国産メーカー見渡しても「G-SHOCK」くらいでしょう。

仮に定番であったとしても人気モデルは店頭に並んでもすぐ蒸発するように売れていきます。

例えば、Twitterでも話題だったこちらの「GA-2100」シリーズ↓

出典:Amazon.comより

こちらは八角形のオクタゴンベゼルが3大高級時計オーデマ・ピゲの名作『ロイヤルオーク』に似ていることから、通称「カシオーク」と呼ばれています。

それでいてお値段が定価で¥13,500(税込¥14,850)の衝撃プライスなので、人気が出ないはずがありません。

あまりに店頭に並ばないため、このモデルを探し求めていくつもの時計店をはしごする『カシオークマラソン』なるものが流行するほどです。

このようにお客さんにとっても時計屋にとっても、人気のある「G-SHOCK」があることは、まさに救いであると言えます。

最後に

いかがでしたでしょうか。

本日は『【現役販売員が語る】これだけは言いたい”時計屋あるある”』という事で、実際に時計屋で働いている立場からよく起こるあるあるについてまとめていきました。

もし好評であれば続編を作っていきたいところ。

普段はTwitterもしているので、ぜひ気軽にフォローや記事に関するコメントなどあれば気軽に連絡下さい!

以上、マッハでした!

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